AutoTiss シリーズ

半自動組織アレイヤー AutoTiss ONE

半自動の組織マイクロアレイヤー

EverBio Technology社（台湾）のAutoTiss ONEは、コストバランスに優れたセミオートの組織マイクロアレイヤーです。

ソフトウェアの補助により、レシピエントブロックのデザイン、アレイパンチャーのXY軸移動など、組織マイクロアレイブロック作製のキーとなるいくつかのステップを効率的に実施することができます。

「すべて手作業による組織アレイ作成は面倒くさい」「しかしそれほど多くのブロックを日常的に作製するわけではない」という方におススメのデバイスです。

AutoTiss Oneによる作業工程の様子は下の動画をご覧ください。

AutoTiss ONEのパンチニードルは、0.6/1.0/1.5/2.0/2.5 mmの5種類の直径からご選択いただけます。

それぞれレシピエントニードルとドナーニードルがセットになっています。

装置にはφ1.0 mmと2.0mmが1セットずつ標準付属します。追加あるいは交換が必要な場合は下の製品番号でお問い合わせください。

ブロックホルダーは、標準装備のパラフィン包埋ブロック用（2x レシピエントブロック + 2x ドナーブロック）の他に、大型パラフィンブロック用とPCRチューブ用をオプションでご選択いただけます。

大型パラフィンブロック用ホルダーは、脳など大きな組織からの組織アレイ作成に有用です。

PCRチューブ用ホルダーは、掘削したFFPE組織をPCRチューブに回収することができるため、ダウンストリームで分子生物学的解析（NGS/リアルタイムPCRなど）を行いたい際に適します。

標準ホルダー

メガブロック用ホルダー

PCRチューブ用ホルダー

AutoTiss ONEでは、レシピエントピンとドナーピンのXY位置制御を電動で行います。

レシピエントブロックのXY掘削位置のデザインは、パンチニードルの直径を選び、始点と終点を指定することでソフトウェアがコア（穴）の間隔を自動でデザインします。

掘削時にはデザインされたXY座標にレシピエントピンが自動で動きます。

レシピエントデザインはエクセルファイルとしてエクスポートすることができます。

ドナーブロックの患者IDとサンプルIDはエクセルで入力してインポートすることができます。

ドナーブロックでの組織のくり抜き位置は、ドナーピンのXY座標をソフトウェアから電動で動かしながら目視で決定します。

レシピエントブロックへの埋め込み時は、レシピエントブロックのコアIDを指定することでブロックの指定された座標にドナーピンが自動で動きます。

埋め込み作業自体はマニュアルで実施します。

組織アレイブロックの作成後はエクセルファイルをエクスポートすることができます。

装置本体
製品番号		TMA-001
品名		AutoTiss ONE
	キャパシティ	4 パラフィンブロック（2 ドナーブロック＋ 2 レシピエントブロック）
	パンチニードル	Φ0.6, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5 mm ステンレスニードル（標準付属: 1.0/2.0 mm）
	駆動システム	マイクロステップモーター
	駆動方法	XY スクリューボール
	駆動スピード	100 mm/秒（XY）
	処理スピード	150 コア/時間
	パンチニードルのXY軸制御	ソフトウェアによる電動コントロール
	パンチニードルのZ軸制御	マニュアル
	パンチニードルの位置解像度	0.01 mm（XY）
	パンチニードルの位置精度	± 0.01 mm（XY）
	レシピエントブロックの掘削位置	行および列のコア数、始点と終点、コア間隔をソフトウェアで指定することにより自動決定
	ドナーブロックの掘削位置	目視により設定
	パラフィンブロックの加温機能	あり
	装置サイズ	W 405 x D 350 x H 424 mm
	装置重量	7.5 kg
	設置温度環境	温度15-32 ℃、湿度20-80 %
	必要電源	100V/15A x1系統（50/60 Hz）
ソフトウェア
	データインプット	患者IDとサンプルIDをエクセル形式でインポート可能
	データアウトプット	掘削XY位置情報をエクセル形式でエクスポート可能
	レシピエントレイアウト	行および列のコア数と間隔、始点/終点位置をレイアウト可能

※ お持ちのPCの使用については別途ご相談ください。