AutoTiss シリーズ

自動組織アレイヤー AutoTiss 10C

自動組織アレイヤー AutoTiss 10C

組織マイクロアレイブロックの作製を自動化

EverBio Technology社のAutoTiss 10Cは、病理パラフィンブロックからの組織マイクロアレイの作製を全自動で行う組織マイクロアレイヤーです。組織アレイブロックの作製の手間を大幅に削減し、ヒューマンエラーを減らします。

組織マイクロアレイ実験では、病理組織ブロックから組織アレイブロックを作る工程がボトルネックとなります。AutoTiss 10Cはこの工程を自動で行うことができる装置です。

AutoTiss 10Cを使用することにより組織マイクロアレイ実験を大幅に省力化していただけます。

TMA_automated_workflow_resized

製品フライヤーをダウンロードする

How it works

AutoTiss 10Cの操作工程をデモビデオでご紹介いたします。

国立がん研究センター 希少がん研究分野(近藤研究室)におけるAutoTiss 10Cによる組織アレイブロック作製の様子はこちらです(ご研究室ブログ: 築地発見伝より)。

様々なコアサイズ、様々なデザインのブロックを作製できます

AutoTiss 10Cはフレキシブルです。パンチングニードルの孔径を変更することで様々なサイズの穴(コア)に対応できます。

1ブロックのアレイ数(コア数)は穴のサイズ(コアサイズ)により異なります。

コアサイズ=それぞれのサンプルの組織の直径、コア数=ブロックあたりのスループットとなります。

コアサイズ 最大コア数
Φ 0.6 mm 20 x 30 = 600コア
Φ 1.0 mm 20 x 16 = 320コア
Φ 1.5 mm 18 x 12 = 240コア
Φ 2.0 mm 12 x 7 = 84コア
Φ 2.5 mm 7 x 3 = 35コア
10c_block

特許取得したパンチングニードル

AutoTiss 10Cでは特許取得したパンチングニードルを使用します。

このCoazxialステンレスニードルは、回転運動と垂直運動の両方が可能な耐久性の高いピンです。

レシピエントブロックに確実に穴を開け、組織を確実に埋め込むことができます。

coazxial_needle

装置ご購入時には、上記のφ0.6 mm以外のすべてのパンチニードル(φ1.0/1.5/2.0/2.5 mm)が付属します。

交換用パンチニードル

交換あるいは追加用のパンチニードルは下記の製品番号でお問い合わせください。

製品番号  品名
P-A-06 0.6 mm パンチニードル(AutoTiss 10C用)
P-A-10 1.0 mm パンチニードル(AutoTiss 10C用)
P-A-15 1.5 mm パンチニードル(AutoTiss 10C用)
P-A-20 2.0 mm パンチニードル(AutoTiss 10C用)
P-A-25 2.5 mm パンチニードル(AutoTiss 10C用)
10c_punch_needle

PCRブロックへの回収

分子病理学的な実験を行うためにドナーブロックからPCRブロックへのFFPE回収にも対応しています。

ソフトウェア機能

ブロックレイアウト

10c_software_1

レシピエントブロックのコアサイズとコア数(行×列)をソフトウェアで簡単にデザインできます。

どのドナーブロックのどの位置から、レシピエントブロックのどの位置に移植したかは、エクセルファイルと画像ファイルで記録されます。

ドナーブロックの情報とレシピエントブロックの情報を事前にエクセルファイルとして作成し、読み込むことも可能です。

ドナーブロックの掘削位置の決定

10c_software_2

ドナーブロックのパンチ位置はCCDカメラ画像を見ながらマウス操作で自在に決定していただけます。

HEなどで病理染色した切片画像でパンチ位置を決めたい場合には、装置のCCDカメラで病理染色スライドを撮影し、実際のパラフィンブロック画像と位置のアライメントを行うことで、染色画像のどの位置でパンチングを行うかを決めていただけます。

あるいは浜松フォトニクス社NDPIフォーマットやAperio’s SVSファイルを取り込むことも可能です。

製品フライヤーをダウンロードする

製品仕様

製品番号 TMA-010
品名 AutoTiss 10C 自動組織アレイヤー
装置本体
  キャパシティ 10パラフィンブロック(9ドナーブロック + 1レシピエントブロック)
パンチャー Φ0.6, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5 mm coaxial ステンレスニードル(0.6mm以外が標準付属)
処理スピード 150 コア/時間
モーターシステム マイクロステップモーター
位置設定 0.01 mm(XYZ)
位置精度 ± 0.01 mm(XYZ)
ブロック高マネジメント 高精度レーザーセンサー
光源 LED
カメラ 13 メガピクセル 高解像度カメラ(オートフォーカス)
インポート画像形式 SVS(Apenio), TIFF, JPEG, NDPI(Hamamatsu), BMPなど
ヒーターブロック 内蔵ヒーターブロックフォルダー(On/Off切り替え可能)
バーコードリーダー オプション
装置サイズ W 470 x D 500 x H 500 mm
装置重量 45 kg
設置温度環境 温度15-32 ℃、湿度20-80 %
必要電源 100V/15A x1系統(50/60 Hz)
ソフトウェア
  データインプット 組織ブロックデータをエクセル形式でインポート可能
プロジェクト管理 組織ブロックデータのエクセル形式でのエクスポート
ブロック画像とアレイデータのエクスポート
ワークフローの保存と再利用
ドナーセレクション ソフトウェア画面上で位置決め・位置調整・位置保存が可能
レシピエントレイアウト パンチサイズとアレイデザインの設定が可能
付属コンピューター
  スペック

OS: Windows 10

RAM: 4GB 以上

PCIスロット: PCIe x16

ディスプレイ解像度: 1,920 x 1,024 ピクセル