> > 京都府立医科大学・徳田隆彦教授が超高感度オートELISA システムSimoa HD-1システムを用いたアルツハイマー病バイオマーカーの画期的な研究成果を発表しました。

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2017年のトピックス

京都府立医科大学・徳田隆彦教授が超高感度オートELISA システムSimoa HD-1システムを用いたアルツハイマー病バイオマーカーの画期的な研究成果を発表しました。

アルツハイマー病を血液から診断できる時代へ

京都府立医科大学・分子病態解析学の徳田隆彦教授と京都府立医科大学・在宅チーム医療推進学(神経内科学併任)の建部陽嗣特任助教らが、2017年9月4日付でMolecular Neurodegeratation誌にQuanterix社製 超高感度オートELISA  Simoa HD-1システムを用いた画期的な研究成果を発表しました。

本研究では、Simoa HD-1システムを用いてヒトp-tau 181を測定する独自の超高感度ELISAアッセイ系を開発し(検出下限0.0090 pg/mL)、アルツハイマー病患者の血漿p-tau 181濃度を測定しました。その結果、血漿p-tau181レベルはアルツハイマー病患者で有意に高値を示し(p=0.0039)、ROC曲線による解析ではカットオフ値0.0921 pg/mlで特異度83.3%、感度60%という結果が得られました。また、成人期で大脳にアルツハイマー病理を発症する成人ダウン症候群患者を年齢別に解析した結果、同年齢層でもダウン症候群患者では健常者と比べて血漿p-tau 181濃度が有意に高値を示し(p=0.0332)、その値はダウン症候群患者内で年齢と正の相関を示しました。さらに、血漿p-tau 181レベルが1.0 pg/mL以上の患者は全員40歳以上でした。これら結果は血液p-tau 181レベルが認知症患者の大脳のアルツハイマー病理を反映するバイオマーカーであることを示します。

これまで、アルツハイマー病患者のタンパク質バイオマーカーは脳脊髄液(CSF)でしか測定することができませんでしたが、本研究成果は、血液検査により、患者の負担を減らしながら、アルツハイマー病の診断や治療モニタリングができる可能性を示すようになることを示すエポック・メイキングな報告で、新聞各紙でも取り上げられております。

論文リンク:

Quantification of plasma phosphorylated tau to use as a biomarker for brain Alzheimer pathology: pilot case-control studies including patients with Alzheimer's disease and Down syndrome

 

Simoa HD-1システムについてはこちらをご覧ください。

詳細はメーカーサイトにてご確認いただけます。

神経バイオマーカーのアッセイリストはこちらをご参照ください。

Neurofilament Light Chainの測定などでも多くの画期的な論文報告がされています。