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Radleys 有機合成装置

反応装置 / 反応ろ過装置 Reactor-Ready シリーズ

反応装置 / 反応ろ過装置 Reactor-Ready シリーズ

ラボスケールからパイロットスケールまで

あなたのニーズに柔軟に対応、使い勝手に優れた反応装置

Radleys社のReactor-Ready シリーズは、ラボスケールからパイロットスケールまで広い反応スケールに対応するガラスジャケットタイプの反応装置(リアクター)です。スケールアップ合成のための反応条件検討、小規模での生産、化合物の結晶化実験(晶析)などの用途に使用できます。

すべての作業者が、システムのセットアップあるいはスケールの変更を1人で簡単に行うことができます。オプションのPCコントロールソフトウェアを使用すると、自動運転とデータの自動ログが可能になります。また、滴下実験のためのポンプと電子天秤、pHセンサーなど各種の外部デバイスを1つのソフトウェア上で統合コントロールできます。

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フレキシブル

システムやオプションの選択と変更をプロジェクトのニーズに合わせて柔軟に行っていただけます。仕様変更の際の反応ベッセルや攪拌棒の交換はわずか数分で完了し、すべての作業を1人で行うことができます。

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スケールアップに

反応器の形状は生産スケールの反応釜に相似するようにデザインされており、反応のスケールアップ(あるいはスケールダウン)がスムーズです。反応の再現性が高く技術移行もシームレスに行っていただけます。

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自動化

オプションのAVA Lab コントロールソフトウェアが、事前に設定した反応レシピを安全にかつ無人で自動運転します。接続した外部デバイスも1つのソフトウェアで制御できます。データはすべて自動で記録されます。

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カスタマイズ対応

既存のパーツやアクセサリーからシステムを柔軟に組み上げられるだけでなく、お客様固有のニーズにより細かく対応するために、反応装置そのもの、反応器、攪拌羽根などのオーダーメイドも承っています。

お客様インタビュー(CatSci社)

英国の大手CROであるCatSci社の研究者がReactor-Readyを用いたプロセス開発と反応スケールアップについて語ります

反応装置 / 反応ろ過装置 ラインナップ

ラボスケール 反応装置
Reactor-Ready Flex Lab
E4_Reactor-Ready_Flex_-_RY_Animation_flex_group_shot-removebg-preview
100 mL ~ 5 L
シングルベッセル
フランジ寸法 DN100
-70℃ ~ +230℃
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ラボスケール 2連反応装置
Reactor-Ready Duo Lab
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100 mL ~ 5 L
デュアルベッセル
フランジ寸法 DN100
-70℃ ~ +230℃
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ラボスケール 反応ろ過装置
Reactor-Ready Filter Lab
E18-Filter-Vessel-2-removebg-preview
1L / 2L
シングルベッセル
フランジ寸法 DN100
-30℃ ~ +180℃
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パイロットスケール 反応装置
Reactor-Ready Pilot
E18-Reactor-Ready-Pilot-removebg-preview
5 ~ 35 L
シングルベッセル
フランジ寸法 DN200
-30℃ ~ +230℃
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オーダーメイド 反応装置
Custom Jacketed Reactor
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100 mL ~ 30 L
シングルベッセル
フランジ寸法 DN100/200
-30℃ ~ +230℃
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コントロールソフトウェア
AVA Lab
E18-AVA-Lab-Control-Software-2-removebg-preview
自動コントロール運転
外部デバイスの一括制御
自動データログ
レポートエクスポート
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受託合成企業様へ

Radleys社のReactor-Ready ジャケットリアクターとMya 4 自動合成ステーションは、世界中のCRO / CMO / CDMOで導入されている信頼性の高い有機合成装置です。

受託合成ワークフローの改善をご検討の方は是非お声掛けください。

詳しくはこちら

スケールアップの条件検討のために

Reactor-Readyシリーズの反応器は、スケールアップのための条件検討(あるいはスケールダウンによる検証実験)に使用することを考慮して設計されています。

スケールアップ実験のために設計されたプロセスタイプの反応器

Reactor-Ready Flex/Duo Lab(ラボスケール反応装置)のプロセスベッセル、およびReactor-Ready Pilot(パイロットスケール反応装置)の反応ベッセルは、実生産機(実機)で使われるグラスライニング反応釜やステンレス反応釜の形状を模倣してデザインされています。

  • 内寸の縦横比 1.25:1
  • 生産スケール反応釜に似たヘッドスペース
  • ディッシュ状の底面形状

ご指定の縦横比やGeometryの反応器をご希望の方には、オーダーメイド作製を承っております。詳細については お問い合わせください。

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ラボスケールのReactor-Ready FlexとReactor-Ready Duoは、スタンダードタイプの反応器もご選択可能です。
スタンダードタイプは、反応槽が縦長で底面が丸形になっています。丸底フラスコからのスケールアップ合成に適します。

2種類のジャケット

シングルジャケットの反応器(二重管)に加えて、その外側に真空断熱層を追加したダブルジャケット反応器(三重管)もご選択いただけます。ダブルジャケットタイプは、一番外側の真空断熱層が外気温の影響と内部からの熱のロスを防ぎます。そのため下記の利点をもちます。

  • 反応中の温度をより安定に維持(特に低温反応時)
  • 媒体から供給される熱を反応槽に伝えやすく、より正確な温度制御が可能
  • 低温反応時に霜が付着せず内部の観察が容易
  スタンダードタイプ プロセスタイプ
 
Vessel Type_1
Vessel Type_2
Vessel Type_3
Vessel Type_4
  シングルジャケット ダブルジャケット シングルジャケット ダブルジャケット
Reactor-Ready Flex 250mL, 500mL, 1L, 2L, 3L 100mL, 250mL, 1L, 2L, 3L, 5L
Reactor-Ready Duo 250mL, 500mL, 1L, 2L, 3L 100mL, 250mL, 1L, 2L, 3L, 5L
Reactor-Ready Pilot 5L, 10L, 15L, 20L, 30L, 35L 5L, 10L

反応スケールの変更に素早く対応

反応装置の使い勝手の良し悪しは細部に宿ります。

Reactor-ready シリーズは、反応スケールの変更(ベッセルの交換)を一人の作業者が数分で終わらせることができます。

合成プロジェクトの変更やスケールアップ/スケールダウンに、これまでの反応装置よりも容易に対応できます。

柔軟性とハンドリングの簡便性、Reactor-Readyが世界の製薬会社、受託合成機関、化学会社に受け入れられている1つの理由です。

お客様の声

 The first time I changed vessels, it took about 5 minutes but now I can change in less than 2 minutes. I get one stand which fits all sizes up to 5 liters. I get overhead stirring on all scales. 

- Researcher, Process R&D Group, Leading US pharmaceutical company

反応器の迅速な交換

ワンタッチ脱着式のベッセルクランプにより、スクリューをまわしたり工具を使ったりせずに、容易に反応ベッセルの取り外しと取り付けが可能です。

ベッセルのネックにある溝に取り付けられた金属サポート輪具を、フレームのベッセルサポートプレートに引っかけて吊り下げることができるため、クランプを外して手を離してもベッセルが落下しません。

安心して一人で交換作業を進められます。

サポート輪具とクランプの内側のベッセル接触部はガラスを破損しない素材でできています。

同一機種では全てのサイズのベッセルを同じクランプで保持することができます。

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アライメント不要のオーバーヘッドスターラー

オーバーヘッドスターラー(攪拌機本体)とスターラーシャフトの接続には、特許取得済の ’drop-in’ カップリング方式を採用しています(写真左)。

この自在カップリング方式により、攪拌機本体の角度を厳密に調整しなくても、反応器に対してスターラーシャフトが常に垂直になります(写真右)。

また、攪拌機本体とスターラーシャフトを独立して操作できるため、反応器の交換の際に攪拌機本体をフレームから取り外す必要がなく、左右の位置合わせの手間がなくなります。

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安定的な攪拌を担保(スターラーシャフトの取り付け)

スターラーシャフトのオーバーヘッド攪拌機への取り付けは次の手順で行います。

  1. PTFE製のスターラーベアリングを反応器に上から挿し込んでネジ止めします。
  2. ベアリングには軸サポートのための延長スリーブがあり、そこにスターラーシャフトを下から挿入し、ベアリングのトップを回して固定します。
  3. スターラーの挿入されたリッドを反応器にのせて、ベッセルクランプで固定します。
  4. 攪拌機本体にカップリングを下から入れて固定します。
  5. 攪拌機の位置を下げて、'drop-in' カップリングを接続すると、攪拌機本体とスターラーシャフトがつながります。

この構造により、スターラーシャフトが反応器に常に真っすぐ安定的に挿入され、回転数を上げてもシャフトの不要なガタつきや不意の落下が起きません。

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オーバーヘッドスターラーの動画を見る

熱媒/冷媒ホースの迅速な付け外し

熱媒/冷媒ホースの取り外しと取り付けも極めて簡単です。

スクリューによるクイックリリース接続なので、工具を使わずスクリューを回すだけで、わずか数秒で付け外しできます。

バイトン製Oリング付きのPEEKカップリングは高い化学耐性をもちます。PEEKは熱電圧率が低いので冷却時の着霜も最小限です。

接続部に金属を使用していないため、締め付け時のベッセルの細いガラス部分への負荷が最小限で破損を防ぎます。

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その他の特徴

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熱媒/冷媒を迅速にドレイン

反応器からの断熱ホースは、本体フレームに取り付けられたマニホールドに接続し、そこから別の断熱ホースで循環恒温槽につなぎます。

上部マニホールドのベントバルブを開くことで、熱媒/冷媒を迅速かつクリーンに循環恒温槽に戻す、あるいは下部マニホールドのタップ口から排出できます。

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"ゼロ" デッドスペース

反応器の底部には、溶液取り出しのためのストップコック式のドレインポートが付いています(V4/V5 Zero Dead Space Drain Stopcock)。

デッドボリュームを低減できる形状のため液残りが最小限です。また、スクリュー式ではないので締め付け過ぎによるガラスの破損を防止します。

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ユニバーサルリッド

Reactor-Ready Flex LabとReactor-Ready Duo Labは5ポートのガラスリッド(DN100 フリンジ)、Reactor-Ready Pilotは6ポートあるいは7ポートのガラスリッド(DN200 フリンジ)がすべてのベッセルにフィットします。

ガラスリッドよりもポート数の多いPTFEリッドの選択も可能です。

自動コントロール&自動データログ

Reactor-Ready シリーズは、恒温循環槽やオーバーヘッドスターラーを個別にマニュアル制御することによる運転も可能ですが、オプションのAVA Lab ソフトウェアを用いることで、すべてのシステムコンポーネントを一括制御して自動運転させることができます。

AVA Lab コントロールソフトウェア

AVA

AVA Lab ソフトウェアを使用することで反応装置に以下のような機能を追加できます。

  • PCによる反応レシピのプログラム
  • 設定した反応レシピの自動運転
  • 自動データログ
  • 電子天秤、ぺりスタティックポンプ、pHメーターなどの外部デバイスの制御とデータ記録

自動無人運転が可能になるだけでなく、ラボ間や施設間の技術移管、実験計画法(Design of Experiment)の策定、同一反応レシピでの繰り返し運転などに役立ちます。

AVA Lab ソフトウェアの詳細をみる