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Simoa シリーズ

超高感度ベンチトップELISAリーダー SR-X

超高感度ベンチトップELISAリーダー SR-X

ELISAの測定感度にお困りではありませんか?

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SR-Xは、超高感度バイオマーカー測定を可能にする新たなイムノアッセイシステムです。

Simoa Bead Technologyを用いることで、従来のプレートELISA系では検出下限未満(あるいは定量下限未満)となり評価が困難だったフェムトモーラー(fM)レベルの低濃度のタンパク質やペプチドを、血清・血漿などの体液サンプルから正確に定量することを可能にします。

反応工程のほとんどはシェイキングインキュベーターとプレートウォッシャーを用いて行い、SR-Xで基質添加→シグナル検出→データ処理を自動で実施します。

SR-Xの特徴と利点

超高感度測定

Simoa Bead Technologyにより従来のELISAの約1000倍の感度で測定が可能。体液中の微量バイオマーカーの正確な測定を可能にします。

フレキシブル

反応工程は通常のELISAと同じのため抗体との反応温度と時間、洗浄バッファーの選択などアッセイ条件設定のフレキシビリティに優れます。

小型ベンチトップ

本体にタッチパネルPCを内蔵し、測定からデータ解析まで行うことができます。実験台の上に置けるサイズなので狭いスペースでお使いいただけます。

SR-Xのカタログをダウンロードする

Simoa Bead Technology(測定原理)

SR-XではSimoa Bead Technologyを用いて抗原抗体反応を超高感度に検出します。

Simoa Bead Assay Technologyについてはムービーをご覧ください。 Simoa HD-Xのページにも日本語で説明がございます。

Simoa Bead Assayの原理をさらに理解するための資料

アッセイワークフロー

サンプルあるいは試薬(ビーズ、抗体など)の添加はマルチチャンネルピペットを用いて手作業で行う必要がありますが、洗浄工程はプレートウォッシャーを用いて自動で行います。また、インキュベーション工程にはシェイキング・インキュベーターを用います。

シェイキングインキュベーターとプレートウォッシャーには指定機種がございますのでお問い合わせください。

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アプリケーション(疾患領域)

SR-Xは、従来のELISA法では測定下限(定量下限)を下回って測定(定量)できないアナライトの正確な測定(定量)を可能にします。そのため、血清・血漿・尿などの体液中にごく微量にしか存在しない微量バイオマーカーの測定に威力を発揮します。

特に認知症をはじめとする神経変性疾患バイオマーカーのおいては、これまで脳脊髄液(CSF)でしか測定できなかったマーカーを血液サンプルから測定でき、患者に負担の少ない低侵襲な検査が可能になると考えられるため近年非常に注目を集めています。

また、自己免疫疾患・炎症、感染症、がん、がん免疫療法など多くの疾患で大切なサイトカイン類も、Simoaテクノロジーを用いると健常レベル(正常レベル)の正確な定量が可能です。

それぞれの疾患分野の最新の情報は下のアイコンをクリックしてQuanterix社のホームページをご覧ください。

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がん 神経変性疾患 心疾患 免疫疾患 感染症

医薬品開発においては、バイオマーカー測定以外にも下記の用途で使用されています。詳細については弊社までお問い合わせください。

採用論文例

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神経変性疾患研究分野を中心に、SR-Xを用いて測定したデータが多くの論文で採用されています。

同じ技術を用いてアッセイが自動化されたSimoa HD-X(HD-1)を用いた論文を含めると、その他の研究分野を含めて、さらに多くの論文が上梓されれています。

論文例は下記ボタンリンク先で閲覧することが可能です(特定の分野の論文例を知りたい場合は弊社までお問い合わせください)。

SR-Xの論文例を見る    Simoa HD-X(HD-1)の論文例を見る

SR-XとSimoa HD-X(HD-1)の比較

同じSimoa Bead Assay Tecchnologyを用いるSR-XとSimoa HD-X(HD-1)の比較です。

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アッセイパフォーマンス

SR-XとSimoa HD-X(HD-1)は、同じテクノロジーを用いているためアッセイ感度(検出下限と定量下限)は同等です。

Simoa HD-X(HD-1)は自動化しているのに対して、 SR-Xは自動化していないため、定量再現性はSimoa HD-X(HD-1)の方が優れると思われがちですが、 SR-Xは指定のシェイキングインキュベーターとプレートウォッシャー、電動ピペットを用いて反応と洗浄を行うことでSimoa HD-X(HD-1)とほぼ同等の測定再現性を得ることを可能にしています。

SR-XとSimoa HD-X(HD-1)のアッセイパフォーマンスの比較は こちらのポスターをダウンロードしてください。

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スループット

SR-Xは1ラン(1バッチ)あたりの測定数が96データポイントです(検量線とQCサンプルを含みます)。

一方のSimoa HD-X(HD-1)は、1ラン(1バッチ)の測定数が288データポイントです(同じく検量線とQCサンプルを含む)。

Simoa HD-X(HD-1)はアッセイの全工程が自動化されているため、ほとんどの時間が手放しですが、SR-Xはマニュアルでの作業(シェイキングインキュベーターとプレートウォッシャーは使用)のため、実験作業への拘束時間が長くなります。

同一のアナライトの測定を多サンプル行いたい場合はSimoa HD-Xが適します。

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→ Simoa HD-Xの製品ページを見る

その他の違い

  • SR-Xの方がカスタムアッセイの際のアッセイ条件はフレキシブルです。
  • SR-Xでは核酸アッセイが可能です。
  • SR-Xは卓上(ベンチトップ)、Simoa HD-X(HD-1)は床置きです。

SR-Xのカタログをダウンロードする

アッセイメニュー

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超高感度オートELISA Simoa HD-Xでは、専用の最適化されたアッセイキットを用いて測定を行います。

アッセイキットには、Ready-to-Useのアッセイキットと、お客様ご自身でアッセイを構築いただくHomebrew Assayの2種類をご利用いただけます。

■ Ready-to-Use アッセイキット

80種類以上のアッセイキットをご用意しています。詳細はアッセイキットのページをご欄ください。

Simoa Bead アッセイキットのページを見る

■ Homebrew アッセイ

Homebrewアッセイキットをご使用いただくことで、お客様ご自身でアッセイを構築していただけます。また、 Quanetrix 社の Simoa Accelerator Laboratoryではアッセイ構築サービスを提供しています。

Simoa Bead Homebrew アッセイのホワイトペーパーをダウンロードする

製品仕様

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製品番号 102917
品名 SR-X
測定原理 Simoa Bead Assay(デジタルELISA技術)
Assay performance(アッセイによる)
感度  fM(フェムトモーラー)レベル *アッセイキットにより異なります。
ダイナミックレンジ > 4 logs
Instrument specification
シグナル検出 化学蛍光
マルチプレックス 最大 6-plex
サンプルフォーマット 96ウェルプレート 1枚
1ラン(1バッチ)の測定数 96 データポイント
アッセイ工程 シェイキングインキュベーターとプレートウォッシャーによる半自動作業
バーコードリーダー 標準付属
装置サイズ(WDH) 幅55.9 x 奥行72.9 x 高さ55.2 cm
装置重量 54.53 kg
消費電力 100V / 3A(300 W)
必要電源 100V、15A、50/60 Hz x1系統
付属物 インストレーションキット 1式