Mic リアルタイムPCR

小さなボディに優れた性能を詰め込みました

リアルタイムPCR装置 Micシリーズ
remote_demo_banner

抜群の温度制御性能をもつリアルタイムPCR装置

世界初のMagnetic Induction Cycler

MicリアルタイムPCRは、Magnetic Induction Heatingを採用した世界初のリアルタイムPCR装置です。ブロックヒーティングとペルチェ冷却を使用する従来のリアルタイムPCR装置よりも格段に温度コントロール性能に優れ、なおかつ故障が極めて少ないという特徴を持ちます。光学系のキャリブレーションも不要で長い間にわたり安心してご使用いただけます。

また、フットプリントが15 cm x 15 cmととても小さく、実験室のどこにでも置くことができます。もちろん外に持ち歩いての使用も可能です。

Mic_hand-held

Micを用いた新型コロナウイルスPCRテストについてはこちら

クラスNo1の温度制御性能

優れたウェル間温度均一性

accuracy-graphic-transparent

MicリアルタイムPCRは、ウェル間の温度均一性が、標準モデルで±0.1℃、HRM対応モデルで±0.05℃です(いずれもSD(標準偏差)ではなく絶対温度)。

そのためウェル間の定量再現性が高くエラーバーを小さくすることができます。遺伝子発現解析においては、例えば2倍の発現差を正確に解析することができます。

この特徴はHRM解析(高解像度融解曲線解析)において特に重要です。MicシリーズのHRM対応モデルは、0.1℃の融解温度(Tm)の違いを識別することができ、Class Ⅳ SNPs(A→T)を高い精度で解析できます。

パフォーマンスデータを見る

優れたサイクルスピード

speed-chart-transparent

加熱にMagnetic Induction Heatong方式、冷却に空冷ファン方式を採用するMic リアルタイムPCRは、サイクルスピードにも優れます。例えば、35サイクル25分の高速リアルタイムPCRが可能です。

※ Fast Cycling Taq Polymeaseで短鎖長DNAを増幅した場合

2波長モデル、4波長モデルともに、それぞれの蛍光チャンネルは同時に検出が可能で、48ウェルの蛍光シグナルを1秒で検出します。従来にないスピードでのマルチプレックスアッセイを実現できます。

設定温度の変化を正確に追随

Mic_temperature_gap

リアルタイムPCRでは、ソフトウェアの温度サイクル設定により測定中にチューブの加熱と冷却を繰り返します。

ではこのときチューブ内のサンプル温度はどうなっているでしょうか?設定した温度通りに正確に制御されているでしょうか?

ブロックタイプの装置では、設定温度(ブロックの温度)とチューブ内の温度の変化には時間的なギャップがあることが知られています。

Mic リアルタイムPCRは、この温度変化の時間的ギャップが少なく、サンプルの温度がウェルの設定温度を正確に追随します。

Fast qPCRでもサンプル温度の正確な制御が可能なので実験の質を高めることができます。

フレキシブルなスループット

mic_bluetooth_connectivity

MicリアルタイムPCRは、ソフトウェアをインストールしたラップトップPCとBluetooth通信で装置をコントロールすることができます。1台のPCで最大10台のMicを制御できます。

Micは、ウェル間と測定間だけでなく、装置間でも比類ない温度制御再現性をもちます。他社のウェル間再現性が、Micでは装置間再現性に匹敵します。

Mic 1台の最大スループットは48サンプルですが、あるときは1ユニットで実験を行う(48ウェル)、またあるときは2ユニットで実験を行う(96ウェル)など、サンプル数に応じてフレキシブルに実験を行うことが可能です。10台のMicを接続すれば480ウェルのハイスループットな実験が可能です。

ソフトウェアには、プロジェクト解析機能があり、異なるユニットのデータを統合して1つの実験データとして解析することができます。

キャリブレーション不要、故障の少ない堅牢なデザイン

Gallery2-new-removebg-preview

MicリアルタイムPCRのサンプルホルダーは回転ローター式です。

従来のブロック式のリアルタイムPCR装置では、検出部が動くため光学系のアライメントが必要でしたが、Micでは、検出部は動かずサンプル側が回転しながらシグナルを検出するため光学系のアライメントが不要です。

またクロストークも少ないため、リファレンス色素やクロストーク補正も不要です。

幅広いアプリケーション

遺伝子発現解析(定量PCR)からジェノタイピング、SNPs解析まで幅広い用途でお使いいただけます。また、プローブに関してもSYBR GreenやTaqManプローブを含めて、一般的に使用されるプローブのほとんどに対応できます。

RQ

相対定量

AQ

絶対定量

HRM

高解像度融解曲線解析

Gen

ジェノタイピング

AD

遺伝子型判別

Mic採用論文の抜粋はこちら

選べる4モデル

MicリアルタイムPCRは4モデルからご選択できます。

  • 2チャンネルモデル:GreenとYellowの2波長、ウェル間温度均一性±0.1℃、HRM解析不可
  • 4チャンネルモデル:Green、Yellow、Orange、Redの4波長、ウェル間温度均一性±0.1℃、HRM解析不可
  • 2チャンネル HRMモデル:GreenとYellowの2波長、ウェル間温度均一性±0.05℃、HRM解析可能
  • 4チャンネル HRMモデル:Green、Yellow、Orange、Redの4波長、ウェル間温度均一性±0.05℃、HRM解析可能

すべてのモデルの保証期間はご購入後3年間です。

※ PCは別途必要になります。詳細はお問い合わせください。

製品仕様

Mic_front_back
  2チャンネルモデル 2チャンネル
 HRMモデル
4チャンネルモデル 4チャンネル
HRMモデル
温度性能
温度精度 ± 0.25 ℃
ウェル間温度均一性 ± 0.1 ℃ ± 0.05℃ ± 0.1℃ ± 0.05℃
加熱・冷却速度 加熱: 5℃/秒、冷却: 4℃/秒
温度制御範囲 40-99 ℃
光学系
検出器 フォトダイオード(各チャンネル独立)
励起光源 ハイパワーLED(各チャンネル独立)
検出チャンネル

Green: Ex465nm、Em510nm

Yellow: Ex540nm、Em570nm

Green: Ex465nm、Em510nm

Yellow: Ex540nm、Em570nm

Orange: Ex585nm、Em618nm

Red: Ex635nm、Em675nm

検出速度 1秒(48ウェル、全チャンネル)
反応容器
ウェル数 48
反応液量 5-30 μL
サイズと重量
サイズ 幅150 x 奥行150 x 高さ130 mm(リッド解放時の高さは265 mm)
重量 2.0 kg
動作環境
温度 18-30 ℃
相対湿度 20-80 %
電源 100-240 VAC、4.0 A、50/60 Hz
ソフトウェア
付属ソフトウェア micPCR ソフトウェア(HRM不可) micPCR ソフトウェア(HRM可) micPCR ソフトウェア(HRM不可) micPCR ソフトウェア(HRM可)
保証期間
保証期間 3年間