Simoa HD-1
超高感度オートELISA Simoa HD-1

製品カタログ
史上最高感度の新世代ELISAシステム

Simoa HD-1システムは、デジタルELISA技術を用いた新たな自動イムノアッセイプラットフォームです。従来のELISA系で定量が困難だったフェムトモーラー(fM)レベルの低濃度のタンパク質やペプチドを優れた再現性で正確に定量することができます。
サンプルと試薬をセットするだけで、インキュベーション、洗浄、測定、データ解析まで全自動で行うため多サンプル測定の手間を大幅に減らすことができます。
- 従来のプレートELISAの約1,000倍の測定感度
- 全自動測定(288測定ポイント/ラン)
- 高い定量再現性
- マルチプレックス測定に対応(最大 4-plex)
これまで測定できなかったバイオマーカーの測定が可能に!
Simoa HD-1システムの超高感度測定により、これまで検出下限(定量下限)以下で測定できなかった微量の体液バイオマーカー(血液バイオマーカー)の測定が可能になります。

測定原理(Simoa テクノロジー)

- サンプル、キャプチャー抗体をコートした磁気ビーズ、ビオチン標識した検出抗体、ストレプトアビジン標識した酵素、洗浄バッファーを用意して装置にセットします。
- 装置内で自動で反応が行われImmuno-complexが作られます。
- 検出試薬(基質)を自動添加します。
- 基質添加後ただちに専用の測定ディスク(Simoa Disc)に自動分注されます。
- 測定ディスクには24個のスリットがあります。1つのスリットには、50フェムトリットル(fL)サイズの微小ウェルが約200,000個アレイされています。スリットにサンプルがロードされると、ビーズが微小ウェルの中に入ります。1つのウェルには1個のビーズだけが入ります。
- ウェルの表面がオイルでコートされます。
- アナライトが反応したビーズが入ったウェルは化学蛍光で光ります。
- 装置が自動で画像を撮影し、専用の解析アルゴリズムにより検量線からアナライト濃度を自動算出します。

マルチプレックスアッセイでは、自家蛍光の波長と蛍光強度が異なる磁気ビーズを使用することにより、装置がアナライトを自動で見分けます(右図 参照)。
製品紹介動画
アプリケーション
Simoaテクノロジー(Simoa HD-1システムあるいはSR-X)は、従来のELISA法では定量下限を下回って測定できないアナライトの正確な定量を可能にします。そのため、血清・血漿・尿などの体液サンプルにごく低濃度にしか存在しない微量バイオマーカーの測定に威力を発揮します。
特に認知症をはじめとする神経変性疾患バイオマーカーのおいては、これまで脳脊髄液(CSF)でしか測定できなかったマーカーを血液サンプルから測定でき、患者に負担の少ないより低侵襲な検査が可能になると考えられるため近年非常に注目を集めています。
また、自己免疫疾患・炎症、感染症、がん、がん免疫療法など多くの疾患で大切なサイトカイン類も、Simoaテクノロジーを用いると健常レベル(正常レベル)の正確な定量が可能です。
それぞれの疾患分野の最新の情報は下のアイコンをクリックしてQuanterix社のホームページをご覧ください。
がん研究 |
神経変性疾患研究 (神経科学) |
心疾患研究 |
免疫疾患研究 (免疫学) |
感染症研究 |
医薬品開発においては、バイオマーカー測定以外にも下記の用途で使用されています。詳細については弊社までお問い合わせください。
- 抗体医薬品やペプチド医薬品のPK試験
- 抗体医薬品の免疫原性試験(ADA)
アッセイメニュー
各種サイトカイン、神経変性疾患マーカー(NfLなど)、腫瘍マーカー(CEA、PD-1、PD-L1など)、糖尿病マーカー(C-Peptide)、心疾患マーカー(トロポニン、NT-proBNP)、HIV感染(p24)を測定するためのready-to-useのアッセイキットを取り揃えています。
- 最新のアッセイキットの検索、データシートのダウンロードはQuanterix社のホームページをご訪問ください。
- アッセイキットに目的のアナライトがない場合はカスタムアッセイ(Homebrew assay)の構築が可能です。詳細については弊社までお問い合わせください。

日本語のアッセイメニューカタログはこちら
*各種サイトカイン、神経変性疾患マーカー(NfLなど)、腫瘍マーカー(CEA、PD-1、PD-L1など)、糖尿病マーカー(C-Peptide)、心疾患マーカー(トロポニン、NT-proBNP)、HIV感染(p24)を測定するためのready-to-useのアッセイキットを取り揃えています。*
採用論文

Simoaテクノロジー(Simoa HD-1システムあるいはSR-X)を用いたデータを採用した学術論文数は右肩上がりで増加しています。
最新の論文例はQuanterix社ホームページをご覧ください。
ウェビナー
過去に行われたウェビナーをQuanterix社のホームページで視聴していただけます。
製品番号 | 100438 |
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製品名 | SimoaTM HD-1システム |
Assay performance(アッセイによる) | |
感度 | 通常のプレートELISAの約1,000倍 |
ダイナミックレンジ | > 4 logs |
測定精度 | CV<10% |
Instrument specification | |
測定原理 | デジタルELISA |
シグナル検出 | 化学蛍光 |
サンプルフォーマット |
96ウェルプレートx4枚、 あるいは サンプルチューブx96本 |
装填可能ディスク数 |
32枚(1ディスクあたり24データポイント、 計24 x 32データポイント) |
マルチプレックス | 最大 4-plex |
測定時間 | < 2.5時間(96ウェルプレート1枚) |
測定自動化 | アッセイ開始~データアウトプットまで全自動 |
バーコードリーダー | 標準付属 |
装置サイズ | 141.4 x 89.7 x 161.2 cm(WDH) |
装置重量 | 269 kg |
消費電力 | 1250 VAC |
必要電源 | 100V 15A 50-60Hz x 1系統 |
姉妹製品
実験台に設置可能なSimoa Readerはこちらです(品名:SR-X)。Simoa HD-1と異なり、ワークフローは自動化されていませんが、Simoa HD-1と同等の感度とパフォーマンスで測定が可能です。
1ランあたりのデータポイント数は96測定です。